Royalty Pharma

Royalty Pharma (ロイヤルティ・ファーマ)の株価が低迷している理由

3つの理由を聞いた私の感想

先程の3つの理由

  1. trikafta(トライカフタ)は非常に高い効果が期待できる薬で、この効果を超える薬を作ることは中々難しい。
  2. たとえ新薬が開発されたとしても、すぐにtrikafta の収益が大幅に減るこはない。
  3. 既に新薬の一部のロイヤルティも保有している。新薬の売り上げのうち最低でも4%はロイヤルティ収入を見込める(経営陣の見解では、新薬の売り上げの8%は期待できる可能性がある)。

を聞いても、正直に言って私は不安を感じていました。

いくら経営陣が大丈夫だと言ってても、

  1. trikafta がどれだけすごい薬なのか、正直良く分からない。医学の進歩が進むなかで、新薬にとって代わられてしまう可能性はあるのではないか?
  2. とても有効な新薬だった場合、trikafta の収益が大幅に減る可能性があるのではないか?
  3. 経営陣は新薬の売り上げの8%見込めると思うと言っているが、4%になってしまう可能性はどれくらい高いのだろうか?

という問いに関しては、カンファレンスコールでは言及されていませんでした。

いくら大丈夫と言われても、その根拠や理由が分からないと私はどうしても不安になってしまいます。おそらく私以外にも、機関投資家のアナリストや個人投資家の方々でも、同じような気持ちになった方が少なからずいるのではないかと思います(なので株価が中々上がらない)。

そう思って、実際に自分で生のデータ(trikaftaや新薬に関する論文や臨床研究の結果)を入手可能な範囲で調べてみました。

その結果、

  1. trikafta は本当にすごい薬である。
  2. たとえ新薬が登場したとしても、trikaftaを長期に渡り使い続ける患者さん達がいるので、Royalty Pharma の収益が大きく減る可能性は低い。
  3. なぜ新薬の売り上げの4%はロイヤルティ収入が得られることが分かっていて、もしかしたら8%をもらえる可能性があるかが分かった。そして、Royalty Pharma の経営陣は新薬の売り上げの8%を得られると考えているのかに、確固たる根拠がある。

という結論に私は至りました。

次のページで医師としての見解を述べます。

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ABOUT ME
あきふね
ハリーポッターの世界にあこがれた高校生が、大学時代と初期研修後にイギリスに留学。 10年以上どうしたら英語が上達できるか考え続け、合計約3年間イギリスに滞在。 ようやく自分なりの回答を見つけ、現在は次の海外進出に向けて準備中。 美容皮膚科医。 イギリス留学、英語について発信するのが何よりの楽しみ。