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ロンドンの家賃相場と、生活環境の関係

厳選住むべき場所、避けるべき場所~ロンドン編~でエリア毎の事情を解説した。

厳選!住むべき場所、避けるべき場所~ロンドン編~ 2021年2月25日/2021年7月30日 ロンドンは非常に広くて、私が最初にロンドンに訪れた時、どこに住むべきか非常に迷った。...

今回は家賃ごとでどんな物件に住めるかのおおよその目安を解説したい。

家賃相場

500/

ロンドンで£500/月だとFlat shareで小さいキッチンや風呂場を数名でシェアするイメージ。

これは自分が通っていた語学学校の先生(20代半ばのイギリス人女性)が住んでいた賃貸(flat)の値段だ。

ロンドン西部のChiswickにあるChiswick Villageという集合住宅だったが、ホームページで、写真や動画を見ることができる。

2021年3月時点ではZooplaサイトを見ると、£500/月程度でいくつか空室があったようだが、2021年8月現在では、3 bed flat をまるまる借りる必要がありそうだ。

出典:https://www.zoopla.co.uk/

立地は一番近いGunnersbury駅(地下鉄のDistrict line)まで徒歩6分位のところにあり、完成な住宅地という雰囲気だった。

建物が立ち並ぶ中央に広い広場があって、そこはバーベキューをしたり、ピクニックをするのにちょうど良いスペース。

「先生が友達とバーベキューをするから、おいで」と誘ってくれた時に遊びに行った。

この建物のホームページを見ると、どうやら建てられたのは1935年頃らしい。

確かに、建物の中は新しく改装されていたが、エレベーターは自分で扉を閉めるタイプの歴史を感じるものだった。

その先生のflatには3つ部屋があったと思う。

それにトイレと風呂場が一緒になった部屋が一つ、お世辞にも綺麗とはいえない狭いキッチンが一つあり、それを3人で共有しているようだった。

Zooplaに掲載されている写真を見ると、キッチンやバスルームの間取りはまさに写真に掲載されているのと同じだったが、写真で見ると自分が見た部屋よりもかなり綺麗に見える。

実際のバスルームは生活感があふれてて、浴槽には水垢がびっちりとこびりついててかなり狭いと感じた。

キッチンのシンクには洗っていない食器が積み重なっていて、オーブンの中やオーブントレイにはこびりついた黒い汚れがびっちりとこびり付いていた。

まぁ、そもそも賃貸であるのと、3人で水回りを共用すると綺麗に掃除する気がなくなるのかもしれない。

ただ、リフォームされたflatであれば、新築のようにきれいな部屋に生まれ変わっているだろう。

693/

これは自分がロンドンで2つ目に住んだKensingtonにある部屋の家賃だった。

Kensingtonのテラスハウスの3階にある一部屋を借りて、バスルームと冷蔵庫は共有だった。

このKensingtonのエリアはセレブが住むエリアでもあり、ザ・ロンドンというイメージのテラスハウスがずらりと並んでいる場所。

自分もこんなところに住めるのかと思ったときは、とてもわくわくした。

連絡を取った不動産屋から来たメールに部屋の写真が載っていたが、こんな感じだった。

不動産屋 iNTERLET から送られてきたメール
ベッドから窓の外を眺めるとこんな感じ

この物件は最寄り駅から徒歩2分(High Street Kensington)と立地抜群で、しかも自分の部屋が手に入って最初は大喜びしていた。(まぁ、後々なぜこんなに安いのか理由が分かるのだが。。。)

とりあえず家具付だし、部屋は本当に狭かったものの、ベッドはクイーンサイズだったので快適だった。

この物件はバスルーム2つを3人で共有していたが、先ほどのChiswickの£500/月の物件と比べるとバスルーム自体は広かった。(一つは浴槽付きで、もう一つはシャワーのみ)

約£700/月出すと、最高の立地で狭いながらも一部屋借りることができる。

日本円だと£1=150円だとしても、10万円以上毎月支払うことになるが、これでも自分専用のキッチンやバスルームを手に入れることはロンドンではできない。

ちなみにこの物件は

  • ネズミが出て、キッチンがネズミの糞だらけになった
  • 風呂場の窓ガラスが割れてて、窓の扉は完全には閉まらない
  • 家主の息子(40歳)が夜中に爆音の音楽をかける
  • 隣の住人のテレビの音が夜中12時過ぎまで聞こえる
  • 真冬にボイラーが壊れて、1週間近くお湯が使えなくなった。(つまり、シャワーも浴びれないし、暖房も使えない)

などがあって、引っ越すことにした。

窓ガラスが割れた浴室で、真水のシャワーを一週間浴び続けたり、ネズミや家主の息子に悩まされたりなど、色々とあったが、今となってはいい思い出だと思っている。

720/

これはThe London School of Englishに手配してもらったホームステイの値段。

Hammersmith駅から徒歩10分位のところにあって、通りの雰囲気はこんな感じ

部屋はこんな感じで

小さなわんこもいた。

朝食付き(シリアルやパン)で、お風呂、トイレはホストファミリーと共用。

ちなみにホストファミリーの取り分は£640/月位で、差額の£80くらいは語学学校の手数料だったようだ。

自分の場合

  • 洗濯はしてもらえるけど、週に1回のみ(バスタオルとフェイスタオルを1枚ずつ渡され、1週間使い倒す。生乾きの臭いがするものを支給されることが度々あって辛かった)
  • キッチン使用不可
  • シャワーが使えるのは1日1回で、10分以内
  • 夜は部屋の電気は使ってはいけないから、卓上の小さな電球のみ
  • wifiは途切れて使えないことが多い

という点が不満だったが、他の学生が滞在していたホストファミリーは違ったようだ。

短期の滞在なら手軽で良いが、長期だと少し辛いと思う。

自分のホストファミリーは多分一般的な家庭だったともうので、ホームステイをする場合はこんな感じの生活になると思う。

850/

Richmondにある5人共用flatのGround floor(日本の1階)にある低層アパートの一部屋の家賃。

これは自分で一人暮らしをしようと思って部屋を探していた時に下見した物件の一つ。

個人個人の部屋は£720/月の部屋よりも広かった。

ただ、最寄り駅のRichmond Stationは坂道を登って15分近くかかり、近くのスーパーまでも同じくらい離れていた。

バス、キッチンも£500/月の物件よりも広いが、5人で1つのバスルーム、キッチンをシェアしなければいけない。

イギリス人の若者と共同生活をする時に避けては通れないとは思っていたが、やはりキッチンに使用済みの皿が積まれていた。

イギリスでは見慣れた風景ではあるが、良く分からない人の皿が積まれていて、シンクも使えず、料理をするときも他の人が使っていないか遠慮しないといけないのは個人的には気が引けた。

また特にネックだったのは1階部に部屋があり、自分の部屋の窓が高い位置にあって、しかも小さかったことだ。

防犯のために仕方がないのだが、夏は非常に暑い。

ロンドンはクーラーという文化があまり浸透していないにもかかわらず、夏は日によっては35度近くまで上昇する。

蒸し暑いコンクリートの箱の中に詰められて寝れない夜を過ごすことになる。

財力に余裕があれば移動できる小さなクーラーを買ってもいいかもしれないが、この時の自分は少しでも安い物件を探したいくらいお金がなかった。

£850/月というと、£1=約150円とすると13万円近い。

ロンドンだと、これくらいのお金を出しても自分専用のキッチンや風呂場、トイレは手に入らない。

950/

これは知り合いの日本人がAirbnbで探し出した物件だ。

Hammersmithに近いBarons courtから徒歩5分ほどという良い立地で、アジア人オーナーが所有している物件だった。

家の雰囲気はこんな感じ

ただ、この物件はすごく珍しい掘り出しものだった。

玄関を開けてすぐに階段があり、階段にある扉の向こうは全て彼のプライベートスペースになっていた。

自分専用のキッチンや風呂場、トイレ、リビング、寝室はそれぞれ1つずつあり、全て彼専用だった。

彼の部屋でもネズミが出たり、ボイラーが止まったりしたことがあったそうだが、ロンドンのこういったterrased houseは古い分しょうがないのかもしれない。

11001200/

これくらいの家賃になってきて、ようやく自分専用のキッチン、バスルームがある部屋がちらほらと出てくる。

しかし、£1100/月位だと、すごく古い物件で、日本でいう1K(寝室とリビング、キッチンが全て同じ空間)が相場だと思う。

ちなみに、イギリスだと1Kの部屋はstudioという。

あともう100ポンド追加で支払って、£1200/月くらいになるとキッチンと寝室が別で、自分専用のバスルームとキッチンが手に入る。

1ポンド150円とすると、実に18万円近いことになる。

10万円あれば自分専用のトイレと風呂がついた物件を東京ですら探せることから考えると、ものすごい価格に感じてしまう。

こう考えると、日本は本当にいい設備が安く手に入ると思う。

14001500/

これはRichmondやCanada WaterなどのSouth Londonで1LDKの部屋(1 bedroom flat)を探しまわっていた時に狙っていた家賃だ。

パートナーと二人で住むつもりだったので、家賃だけなら一人当たり£750/月位の計算だった。

これくらいの家賃を出すと比較的綺麗な物件がちらほらとあるし、繁華街まで歩いて数分位の立地に住める。

10物件以上以上探したが、結局これくらいの値段の物件は借りなかった。

リビングや部屋は広いとは言えず、リビング、キッチン合わせて8畳あればいい方だと思う。

そして、何か1つや2つは我慢しないといけないことが出てくる。

家は好きだけど、駅から遠かったり、

逆に街のど真ん中過ぎて、目の前の道路を車が夜も走っていてうるさかったり、

静かな街で、スーパーや駅が近くにあるのはいいけど、ロンドン市内に行くにはかなり不便な場所にあったり、

ちょっと残念な部分が見えてしまうのがこれ位の家賃だと思う。

結局、一人あと£100位払って快適なところに住もうということになって、次のBattersea Reachに住むことになった。

1725/

これは自分が最後に住んだWandsworthにあるアパートの家賃だ。

スペックはというと、

  • ほぼ新築
  • 1LDK(1 bedroom apartment)
  • 床暖房
  • 複層ガラス
  • 各階にダストシュートあり
  • 24時間使用可能なジム付
  • 最寄り駅(Wandsworth town station)まで徒歩5分
  • 巨大スーパーまで歩いて10分

という感じで、日本の新しいマンションに近い感じだった。

外観はこんな感じ

このマンションは” Battersea Reach”というのだが、デベロッパーがホームページを作っているので、見てもらえれば雰囲気が分かると思う。

流石に一人で住むには高く、パートナーと折半して住んでいた。

なので、家賃だけなら一人当たり約£860/月であった。

一人で£800のコンクリート箱住んで、キッチンとトイレをシェアするよりも快適であった。

ただし、HammersmithやKensington、Baron`s courtで感じたロンドンの伝統的な建物の雰囲気というものは全くなく、日本のタワマンに近い感じだった。

2300/

これは自分がHammersmithで住んでた物件で、前述のBattersea Reachと同じデベロッパーが建てたものだった。

Sovereign Courtというのだが、デベロッパーがホームページを作っている。

Kensingtonでの生活が苦しくなり、高くても良いところに住みたいと思っていたタイミングで契約した。

  • 新築
  • 2LDK(2 bedroom apartment)でバスルームが2つあり
  • 床暖房
  • 複層ガラス
  • 各階にダストシュートあり
  • 24時間使用可能なジム付
  • 最寄り駅(Hammersmith station)まで徒歩3分
  • ショッピングモールまで連絡通路を使って徒歩2分

二人で住んでいたので家賃は折半できたが、それでも一人当たり家賃だけで£1150/月はかなり痛かった。

それでも、ほんの少しだけでも、ロンドンでプライベートの空間を持てて、こんな贅沢な場所に快適に過ごせたのはとても幸せに感じた。

結局ここは家賃が高すぎて約9か月で退去した。

2500/

これは友人カップルが住んでいた場所で、Hammersmith駅からは徒歩15分位、Hammersmith & City Lineの Goaldhawk Roadからは徒歩5分位のところにあった。

すでに入り口にゲートがあって奥の様子が見えないのだが、ここの中にはおしゃれな家がいくつもあった。

2階建てのヴィラで、1階には寝室2部屋とバスルーム、物置があって、2階に上ると、広いリビングとアイランドキッチンがある。窓を開ければ広いバルコニーに出ることができて、野外パーティーもできそうな感じだった。

さすがにお金持ちでないとなかなか借りる勇気が出ないけど、月に2500ポンド払うことができれば、とても快適な生活ができる。

値段と生活レベルの関係

完全に個人的な偏見と独断にはなるが、自分が実際に下見したり、調べた物件の家賃と物件の質の特徴としては

  • £500: 3人以上で共同生活、バスルームとキッチンは汚くて狭い
  • £700: 賃貸なら、バスルームとキッチンは少し広くなるけど、ボロボロの部屋。ホームステイなら朝食だけついてくる。生活の上で制限あり。
  • £800: まだ自分専用のバスルームとキッチンは夢物語。他人の汚い皿を見ても動揺しない精神力が鍛えられる。
  • £900: 運が良ければ自分専用のバスルームとキッチンを手に入れられるが、かなり難しい。
  • £1100~1200: ようやく自分だけのプライベート空間を作ることができる。部屋が狭くてボロボロで、ネズミが出てくるのも異文化体験として楽しもう。
  • £1400~1500: 東京でいう1LDKにようやくたどり着きました。1つや2つ不満なところはあるけど、何事も妥協が必要。
  • £1700: 広々とした素敵な1LDKに住めます。一人で家賃を払うのは厳しいけど、カップルで住むならとっても快適。
  • £2300: バスルームが2つと寝室が2つ付いてきます。とても快適な生活ができるでしょう。
  • £2500: 一軒家に住めます。夏はみんなで野外パーティーできます。

おすすめは?

結局のところ、その人が

”どれくらいまでなら家賃を払えるか”

に尽きると思うし、たとえ£500/月の汚いアパートに住んでたとしても、幸せに過ごせる人もいれば、£2500/月の家に住んでも不幸に感じる人もいると思う。

最初は£500/月の生活がどんなものか経験するのもすごく”楽しい”と思う。

日本は全く異なる文化だし、斬新な考え方に触れることができる。

住んでいる時は嫌でしょうがなかったが、ケンジントンで住んでいた£693 のフラットでの経験は今となってはとても良い思い出になっている。

自分も学生時代にリーズ大学の寮に住んでた時に汚い皿やリビングルームをフラットメイトとシェアしていたが、とても幸せだった。

ワーホリで滞在できるのは、長いようで本当に短い期間。

転居して違う体験ができるのもせいぜい3回か4回程度だと思う。

精神的に追い詰められない程度に、色々な新しいことにチャレンジしたり、体験することは、悪くないんじゃないかと思う。

まとめ

  • ロンドンの家賃は東京より高い(東京が安いのか?)
  • プライベートの空間を手に入れるには、お金がかかる
  • イギリスの文化として、フラットシェアを経験するいい機会と思うのも良い
ABOUT ME
akifune
ハリーポッターの世界にあこがれた高校生が、大学時代と初期研修後にイギリスに留学。 10年以上どうしたら英語が上達できるか考え続け、合計約3年間イギリスに滞在。 ようやく自分なりの回答を見つけ、現在は次の海外進出に向けて準備中。 美容皮膚科医。 イギリス留学、英語について発信するのが何よりの楽しみ。