ロンドンの家賃相場と生活環境の関係では、家賃事に生活レベルを解説しました。

これから自分が実際に住んだ家4つについて順番に記載したいと思います。
Hammersmithでのホームステイ
この物件は自分がロンドンで初めて滞在した物件で、2018年4月末から8月上旬頃までの約3か月間ここに住みました。
通っていた語学学校、
“The London School of English”
に依頼して探してもらったホームステイ先でした。
事前に語学学校から与えられていた情報は、
- 月に約720ポンドで、朝食付き
- 風呂とトイレはホストファミリーと共用
- イギリス人夫婦と30代の娘さん、そして一匹の小型犬
- ビクトリア時代の2階建ての一部屋を借りれて、内装は現代風
- 家周辺の地図と住所
- 語学学校まで歩いて10~15分くらい
くらいでした。

現地に到着しベルを鳴らすと、白人の50代位の夫婦が出迎えてくれて、その後ろから小型犬がこちらを覗いているのが見えました。この時の感想は、「ホームステイって今まで経験したことがないし、これからどんな経験ができるんだろう!」とわくわくと緊張が入り混じった感じでした。
「この家では玄関で靴を脱いでね」と言われ、玄関で靴を脱いでお邪魔しました。リーズ大学時代はみんな外履きのまま室内をうろついていたけど、同じイギリスでもこの家は日本式なんだな。
さて、玄関のドアを開けて家の中に入ると細い廊下があって、入り口すぐ右手には2階へと続く階段が続いています。階段の下の空間はトイレと物置になっていて、まるでハリーポッターの最初の部屋みたいな構造です。一階の廊下の左手には2つの寝室があって、一つは夫婦用、そしてもう一つは他の留学生用でした。留学生用の部屋は自分が入居したときは誰もまだ入居していなかったので、実質ホームステイで滞在したのは当時私1人でした。
廊下の突き当りのバスルームには洗面台とトイレ、そして浴槽があって、中はとても広くて解放的です。廊下の突き当りを左に曲がると外に通じるドアが付いていて、小さな中庭につながっていました。
階段を上って2階に上がると、目の前にはキッチン兼ダイニングルールがあり、右手には私が滞在する部屋が、そして左手はリビングルームという構造です。早速自分が生活する部屋に案内してもらうと、確かに中は清潔で良い雰囲気でした。


床は木目で、壁にかかっているインテリアや物入も清潔感。まさにイギリスって感じで可愛らしい部屋です!
そして、早速ホストマザーによる家での生活に関する説明が始まりました。
ホームステイ先のルール
ホストマザーから
- 娘さんはもう独立して一緒には住んでいない
- 夫婦は朝早くから仕事に出かけるので、夜7時前には寝てしまう
と最初に告げられ、ホームステイ先で生活する上でのルールを順番に説明されました。
具体的には、
- 部屋の中のテレビは自由に使ってよい
- 部屋の掃除は週に1回程度でホストファミリーがしてくれる
- 天井についている電球は電気代がかかるから夜つけてはいけない。その代わりに机の上とベッドの横にある卓上ランプを使うように
- 朝食は(たしか)朝9:00までで、キッチンで食べれる
- キッチンのコンロやその他調理機器は汚れると嫌だから使わないで欲しい
- キッチンの湯沸かし器は使って良い
- 週に1回、まとめて洗濯をしてくれる。それまでは洗濯籠の中に入れておくように
- 週に1回、バスタオルとフェイスタオルを1枚ずつ支給するので、翌週までは同じものを使う
- お風呂のシャワーは水道代が高いから、10分以内で使うように
- トイレと洗面台は2つあるけど、バスルームの中にある洗面台とトイレは家族専用だから使わないように
と言った内容でした。人の家にお邪魔する身だし、文化が違うとはいうものの、色々と決まりがあってちょっと覚えるのが大変だなと思いました。
あと、この時は説明されなくて、後々知った隠れた事情として
- この家宛に日本から宅配便を送ってはいけない。(荷物を送るなら学校に送って、自分で受け取ること)
- 自分が使える冷蔵庫がない
- 銀行口座開設に必要な住所証明はできない
- 休みの日の日中は、家の中に滞在してはいけない。夕方までは外にいること
- Wifiがあるものの、電波が悪くて途切れることが非常に多い
- クーラーがないので、夏場の夜は室温が30度超えることがある
- 小型犬のモリーがとてつもなく可愛い犬だった(帰宅したばかりの自分の手をよくなめられた)
などがありました。
当時は、ホームステイだとこんな感じの生活が普通なのか位にしか考えていませんでしたが、実はこの家のルールはこのホームステイ先特有のものであることが判明しました。
最初は新しい生活にわくわくしていて、あんまり気になりませんでしたが、住み始めて数週間過ぎるころにはいろいろと住みにくさを感じるようになってきました。
ホームステイが窮屈に感じた理由
この家での生活は小型犬モリーと戯れるのが楽しかったのは幸せでしたが、事前に知ることができたら良かったのにと思う点もいくつもありました。
- 洗濯は週に1回だけだったので、自分のタイミングで洗濯することが難しく、生乾きの臭いのするタオルが支給された時はちょっと辛かった。
- 朝食は基本的にシリアルと食パンで、シリアルは味のついていないコーンフレークの日もあった。
- キッチンを使うことができないため、自炊で食費を節約することができない
- 休日の昼間に部屋でゆっくり滞在はできないので、勉強するにしても改めて長時間滞在できるカフェなどを探さないといけない
- お風呂くらい自分の好きなように入りたいし、夜は部屋の電気をちゃんとつけたい(ここに滞在している間に近視が結構悪化しました。。。)
- 何より、長期滞在するのに銀行口座を開設できなくて、日本から資金を送れないことが危機的だった
などがあります。
数週間とか短期の滞在であれば、自分で物件を探したり、家事をする必要がないのでいいかもしれないですが、数か月に渡って生活するにはかなり厳しいなと思いました。
ホストファミリーは悪い人たちではなかったし、モリーはすごく可愛かったですが、だんだんと窮屈に感じてきてしまいました(日本円にして2018年当時で10万円近く毎月払っていました)。
結局、3か月位した時点で、自分で賃貸物件を契約しようと思い退去することになりました。
まとめ
- ホームステイには契約時に記載のないお家ルールが沢山ある
- 長期滞在する場合は数か月したら自分で賃貸を探すことも視野に入れておく
次は私の滞在先2件目のKensingtonにある小さな部屋での体験をお伝えしようと思います。
