YMS

イギリスで節約生活ー家計簿管理ができる最強の銀行口座ー

YMSで渡英した2年間、毎日毎日頭の隅にあった心配事がある。

そう、お金の問題だ。

私の場合、渡英する前に約400万円近くの資金をためていて、それを使って数か月は働かずに語学学校の勉強に専念したいと考えていた。

400万円という金額を貯めるのに、2年かかったし、貯める間はかなり贅沢を我慢した生活を送っていた。

400万円は、そこそこ大きな金額だと思ったのだが、実際にイギリスで生活し始めてみると、なかなか安心できない金額だということに気が付いた。

特にロンドンではただでさえ物価が高くて、食費や家賃、語学学校の授業料とかを払っていったら、あっという間になくなってもおかしくない程度の金額だった。

スーパーで食品を買うときも、本を買うときも、友達とパブに行く時も、常にお金の心配をしなくてはいけない日々。

そんな生活をしばらく送っていたのだが、”Monzo” という銀行口座に出会ってから、資金管理がすごく楽になったし、節約もできるようになったので、この記事で紹介したいと思う。

Monzo

ロンドンにある大手銀行と言えば、BarkleysやLloyds、Santander、HSBC や Metro なんかがあると思う。

これらの大手の銀行と違って、この “Monzo” という銀行は実際の支店が存在しない、新しいタイプの銀行だ。

日本でいうと、セブン銀行やイオン銀行のような感じだと思う。

「支店がないと、何かトラブルが起こった時にサポートを受けられないから心配」と思うかもしれないが、実際は問題なかったと思う。

ロンドンの有名デパート、”Harrods” で母親へのお土産で、ロゴ入り水筒 (£20)を買った時、店員のミスで水筒2個分の料金 (£ 40) がMonzoのデビットカードから引き落とされてしまったことがあった。

すぐに気が付いて店員に指摘したが、「これはこちらでは対処できないので、銀行に問い合わせてください」と言われてしまった。(日本だと考えられないけど、イギリスだとHarrodsですらこういうトラブルが起きることがある)

すぐさま自分のMonzoアカウントのヘルプページに飛び、そこにあったチャットで連絡を取ってみたところその場で対応してくれ、翌日には無事返金手続きがされた。

何か問題が起こった時に、即座に、そして着実に対応してくれたので、すごく安心したのを覚えてる。

ただ、このチャット機能があったのは、2019年時点の話で、今アカウントを見てみるとその機能が見当たらない。

その代わりに、2019年当時にはなかった、よくある質問コーナーが準備されていて、その指示を辿っていくと解決できる仕組みになっている。(私の事例のように、返金されないトラブル “Refund hasn’t arrived” もちゃんと項目として設置されている)

簡単に口座開設

まず、このMonzoという銀行口座の良いところは、口座開設がとんでもなく簡単にできるという点だ。

その口座開設の方法というのが、

  1. 自分のスマホにMonzoのアプリをダウンロードする
  2. 案内に従って、自分の名前と今住んでいる住所を登録する

の2ステップだけだ。

イギリスの一般の大手銀行だと、口座開設をするために来店の予約をしたり、住所証明書を用意したりと色々と面倒なのに、Monzoは本当に簡単に申し込みできる。

登録が終わり数日たつと、こんなカードが届く。

このカードが届いたら、もうすぐに使い始めることができる。

他の銀行口座と変わりなく、デビットカード機能もついていて、ATMでの出金や、送金サービスも利用できる。

2020年の時点ではMonzoのプランは通常のものしかなかったが、今は通常プランに加えて、 “Monzo plus” や、”Monzo premium” というのも存在するようだ。

ただ、自分が2年間 Monzo を使ってみて、通常のプランで何ら不便なことはなかったと思う。

Monzoを使って家計簿管理

節約生活を送る上で一番大切なのは、家計簿管理能力だと思う。

簡単に言うと、1週間、または1か月にいくらまでなら使っていいのか、これまでにいくらのお金を使ったのかを把握できるようにするということだ。

例えば、1か月の食費を£300以内と決めたら、その範囲内で食材を納めるように計算する必要がある。

結局、節約で大事なのは、決めた予算以内で生活することであると思う。

予算以内で生活できれば、余りの金額は次の月に繰越たり、貯金に回すこともできる。

ただ、ここで問題になるのが、日々の生活でいちいち記録することが普通はできないことだ。

  • これまでにいくら使ったのか
  • 今月は残りはいくら位使えるのか
  • どんなことに無駄にお金を使ってしまった

というのを把握するのがとても大変なのだ。

その点、この Monzo のアプリはとても優れていて、

  • Monzo のデビットカードで払った内容を、全て自動で振り分けてくれて、データを提供してくれる
  • 毎月の支出の上限を項目ごとに設定できて、あとどれくらい使って良いか一目で分かる
  • 一つのアカウント内で資金を分散させて保管できる

などなど、節約に役立つ機能が盛りだくさんなのだ。

Monzo のデビットカードで支払った内容を、全て自動で振り分けてくれて、データを提供してくれる

例えば、

  1. 友達とパブ (Holborn Whippet) に行ってビールを飲んで
  2. そのあと一緒にオランダ式のパンケーキをレストラン(My Old Dutch) で食べて
  3. 帰りのバスで残高が無くなったからオイスターカードに課金して
  4. ついでにケータイ代 (EE) も払って
  5. Fortnum & Mason でお土産も買って
  6. 次の日の朝はCosta でコーヒーを飲んで

などなど、一日の間に何度も支払いする機会があったとする。

ただこれ、Monzoのデビットカードで支払っていれば、全て自動で記録してくれるのだ。

しかも、それぞれの項目を選択すると、お店の情報と一緒に、その出費がどのカテゴリーに分類されるかまで自動で記録してくれる。

画面上の、My Old Dutch を選択すると、お店の位置だけでなく、この出費が外食 (Eating Out) に自動で振り分けられていることも分かる。

なので、日々の生活をいちいち手で入力することなく、自動で振り分けることができるのだ。

毎月の支出の上限を項目ごとに設定できて、あとどれくらい使って良いか一目で分かる

Monzoのアプリはありがたいことに、支出をいくつかのグループに分けて、目標の金額を設定することができる。

例えば、これはとある一か月の様子なのだが、食材費(Groceries) は£300、交通費 (Transport) は£40に設定されている。

今見返してみると、この月は Groceries を目標の£300 以内に収めて生活できたものの、Transport は予算をオーバーしてしまったことが、一目で分かる。

そして、このTransportの項目を選択すると、具体的な内容を確認することができる。

これを確認することで、なぜその月は予算をオーバーしてしまったのかを考え直すことができる。

このサマリー機能はその月の途中でも確認することができて、それぞれの項目であとどれくらい使っても大丈夫かを随時確認することができるようになっている。

ひとつのアカウント内で資金を分散させて保管できる

さらにこのMonzoで私が好きな機能は、”Pot” という機能だ。

実際に使う金額とは別の場所に、資金を保管しておくことができて、その資金は口座内で自由に出し入れすることができるのだ。

たとえば、1か月の生活費の予算が20万円だったとする。

そのまま20万円口座にいれて生活していると、1週間でどれくらいまで使っていいかあまり実感が持てない。

そんな時、20万円のうち、1週間分の生活費に当たる5万円分だけ、すぐに使える場所に置いておき、残りの15万円は別の場所 (Pot) に分けて保管するということもできる。

そうすると、1週間毎に5万円以内で生活しようとやりくりできるし、先に残りの15万円に手を付けることが少なくなる。

自分の場合は、3つの Pot を使って、資金の保管をしていた。

すぐに使う食費や生活費はCurrent account に入れておき、今後使う予定の食費は “Food for 2 months”に、光熱費分は “Utility” という具合であった。

この機能のおかげで、気付かないうちに使いすぎてしまったということが激減した。

一時的に予算をオーバーしてしまう時も、本当にそれが必要か考えるようになったし、その後の生活に影響しない範囲で生活する習慣が付いた。

節約の極意

イギリスでは毎日資金が無くなるのではないかとびくびくしていたので、私は節約することを常に意識していた。

結果気が付いたのは、

”決められた予算以内で生活することが一番の節約になる”

ということだった。

遠くにある格安店に行って買い物したり、Wasabiの閉店間際の半額セールに毎日駆け込んだり、Sainsbury’s の値引きされたコーナーに行って食材をそろえたり、色々試してみた。

しかし、安心して買いすぎたりすると、結局節約できないこともあった。

このMonzoという口座は、節約するための家計簿管理にとても最適だと思うし、私自身Monzoを使ったことによって、家計管理能力が上がり貯金もできるようになった。

日本に帰ってきた後も、Monzoでやっていたような家計簿管理を実行しており、毎月かなり貯金できる体質を維持できている。

ただ、残念ながら、日本にはまだこのようなサービスはなく、私は現在5つの日本の銀行口座を使って管理している。

Monzoの口座1つでできていたことが、日本の口座だと5個必要だし、Monzoにあったような便利な家計簿管理機能も使えない。

それだけ、Monzoという口座はとても良い機能を兼ね備えていると思う。

まとめ

  • 節約するのに大切なのは、家計簿管理の能力
  • Monzoの機能を使いこなせば節約する能力が格段に上がる
ABOUT ME
akifune
ハリーポッターの世界にあこがれた高校生が、大学時代と初期研修後にイギリスに留学。 10年以上どうしたら英語が上達できるか考え続け、合計約3年間イギリスに滞在。 ようやく自分なりの回答を見つけ、現在は次の海外進出に向けて準備中。 美容皮膚科医。 イギリス留学、英語について発信するのが何よりの楽しみ。