留学生同士での出会い
リーズ大学の良いところは、世界中から留学生が集まってくるところだ。
熊本大学も留学生が在学していたが、リーズ大学にくる留学生の数は全くその比ではない。
自分は留学開始約3日目で、フランス人の留学生と出会うこととなる。
実は私も含め、留学生は一般のイギリス人学生よりも1週間近く早くリーズでの生活を開始すことが多い。
留学生は現地での生活に慣れる時間も必要だし、イギリス人学生はすでに持っているであろう銀行口座などの開設も行わないといけないからだ。
そのような事情を知っていたからか、大学から早めに渡英するように連絡があって、留学生用の説明会も開いてくれたのだ。
リーズ2日目は日用品の買い物だけで終わってしまったので、3日目からはすぐに入学のための準備を始めようと思い、
まず、留学生のための説明会の会場に行くと、係りの女性が色々な書類が入ったクリアファイルを渡してくれた。
その中にはどこで銀行口座を開けばいいか、それぞれの建物の場所、リーズの街についてなど、生活に必要な情報が詰まっていた。
この留学生パックの中に必要な情報は基本的に全て入っていたので、非常に助かった覚えがある。
留学生パックを受取、説明を受け終わって建物の外に出ると、一人の青年が声をかけてきた。
”君留学生?自分はフランスから来た留学生で、今日が初めてなんだ。よかったら一緒にパブでも行かない?”
説明会場は1週間ずっと開いており、留学生はいつでも立ち寄ることができるため、自分が居合わせた留学生はほんの数人だったのだが、
そのうちの一人が早速声をかけてきてくれたのだ。
こんなに早く英語でコミュニケーションをとる機会ができるとは思ってもいなかったが、普通に嬉しくてすぐにOKした。
待ち合わせのための連絡先を交換しようという話になったが、自分はケータイをもっていなかったため、時間と場所だけ決めて後で合流することとした。
やはりケータイ電話は必需品であると思い、この後すぐに街に買いにいくこととした。
イギリスのケータイ事情
生活する上で
- 携帯電話
- 銀行口座
は必須である。
ケータイがなければ、街の中で道に迷ったり、新しい友人ができても待ち合わせの連絡を取ることができない。
2021年現在であれば、SIMフリースマホも簡単に手に入れることができる。
しかし自分がリーズに到着した2012年当時、スマホが一般的になってきたとは言え、いわゆるガラケーも普通に使われていた。
自分もイギリスに行くまではガラケーを使っていて、イギリスで新しくスマホデビューしようと思っていたから、どのみち新しいケータイを契約する必要があった。
イギリスのケータイ事情は、日本のそれとは少し異なる。
イギリスでケータイを契約する方法には大きく分けて2つあり、
- Pay as you go
- Contract
の2種類がある。
日本で旅行者用のSIMカードを購入すると、データは使用できるが、通話はできないようになっている。(どうやらそういう決まりらしい)
だが、イギリスの場合は、安ければタダでSIMカードを手に入れることができるし、これにもしっかりと固有の電話番号が付いてくる。
なので、カードにちゃんと課金(charge)さえすれば、ネットも通話も利用することができる。
リーズに到着してすぐの段階で、ケータイの仕組みが良く分からなかったため、まずはPay as you goのSIMを手に入れた。
これとは別にスマホの本体だけ購入(Galaxy)し、ケータイの中にSIMを入れると、
なんとすぐ使えたのだ。
しかも、Pay as you goであれば、クレジットカード登録などする必要なんてないし、ケータイ会社と1年契約という縛りを受けることもない。
手軽で、短期の滞在であれば、Pay as you goのSIMカードは非常にありがたいのだが、残念ながらデメリットもある。
そう、課金制度がエグイのだ。
自分は特にケータイを使うことはないのだが、
友達と少しメールしたり、位置情報をネットで調べるだけで、どんどん課金した残高が目減りするのだ。
ほんのちょっとしか使ってないのに、1週間で£20以上いくこともあった。
それとは対照的に、Contract のケータイはケータイ会社と契約を結ぶ必要がある。
契約期間が決められているし、その間は解約することができない。
その代わりに、非常にお得なプランでケータイを利用することができる。
月£10払えば10GBのデータが付いてくる。
イギリスで生活してみると、いかに日本のケータイ料金が高いかが分かる。
最近になって、ようやく価格競争が激しくなってきたが、まだまだ高いと思う。
ただ、Contractは英語で契約を結ばないといけない点がネックだ。
自分も一度危ない思いをしたから、英語にまだ慣れていない段階では本当に契約を結ぶのか慎重になった方が良い。
また、もう一つのハードルとしては、イギリスのクレジットカード(またはデビットカード)登録をする必要があるのだ。
そのためには、まず銀行で口座開設をしなければいけない。
銀行口座開設については、イギリスの大学に留学するのであれば、まず問題ないと思う。
だが、ワーホリや語学学校に留学する場合はかなり難航するため、それについてはまた別の投稿で解説したいと思う。
結論、留学して日が浅い段階では、割高ではあるものの、Pay as you goのSIMカード利用をお勧めする。たとえ月£80-100かかる可能性があっても、ケータイは必ず必要なものだからだ。
そして、ケータイ会社にはいろいろとあるが、とりあえず最初のうちは
EE
という会社のSIMを使っていれば間違いない。

Pay as you goの部類ではかなり割高ではあるが、通信サービスとしては使ってみて一番信頼できた。
Three
という会社もすごく人気で、EEより格安なのだが、ロンドンの街中で電波が拾えなかったり、ネットが中々見れなかったりして、無駄にお金だけ取られてしまうからだ。
そして、銀行口座も開設が済み、英語にも少し慣れてきた段階で、Contract型のプランに切り替えるのが一番おすすめだ。
銀行口座開設
銀行口座開設については、大学留学であれば、心配することはほぼないと思う。
イギリスで銀行口座を開設する際に必要なものは、
- パスポートなどの身分証明書
- 住所証明書
の2つなのだが、この住所証明書が非常に厄介である。
特にワーホリや語学学校で渡英した人にとっては、この住所証明書を用意することが非常にハードルが高く、自分も語学学校に滞在している間は大手銀行で口座を開設することができなかった。
ただ、イギリスの大学に留学する人はこの点全く心配する必要がない。
大学から寮を手配される場合は、そのやり取りした紙や家賃の請求書で全く問題ない。
銀行員は、紙に書かれた大学の名前が彼らの持つリストに記載されているかを確認し、記載があれば信頼のおける機関に所属する学生ということですんなりと口座を開くことができる。
ところが、これが語学学校になると、基本的には語学学校は彼らの持つリストに記載されていないため、いくら寮を手配されて請求書をもらっていたとしても、住所証明書として使用することができないのだ。
リーズに留学した時は、全くこのことを知らず、ストレスフリーに口座開設が進んだ。
この時は
Santander
という銀行でカードを作った。
デビットカード機能もついていたし、
日本からの送金にも対応していた。
なぜこれにしたかと言われても特に理由はなくて、なんとなくで選んだ。
けど、ちゃんとサービスを利用できたし、大学構内にも支店があって特に不自由はなかった。
銀行口座を開設し、日本からの送金に対応させてさえ置けば、ライフラインは確保できたし、必要があればケータイの契約を結ぶこともできるようになる。
まとめ
- 留学したばかりの時はPay as you goがおすすめ
- 大学留学であれば銀行口座開設は楽勝

