Royalty Pharma

Royalty Pharma (ロイヤルティ・ファーマ)の2022年 第3四半期決算の解説

安定した成長を続けている

今回の決算でRoyalty Pharma のビジネスが非常に安定していることが分かりました。

売上高(Adjusted Cash Receipts) や純利益 (Adjusted Cash Flow) が前年比で増加していることが確認できるからです。

引用元:Royalty Pharma

ただ、売上高(Adjusted Cash Receipts) の額だけを見ると2021年の第3四半期の $587 million と比べてたった2%増の$597 millionで、成長が鈍化したと思う人もいるかもしれません。

しかし、2022年の今年の第3四半期はいくつもの悪影響があった点は考慮すべき点だと思います。

その悪影響には

  1. パテント切れ(Januvia などの DPP-IV阻害薬)
  2. 為替変動
  3. 2021年度の第3四半期にあった臨時収入($37 million)

があります。

パテント切れ

2021年度の第3四半期にあって今回の決算で大幅に減少したのが、Jauvia などのDPP-IV阻害薬の収入です。

2021年度の第3四半期では$38 million あった収益が今期は$1 million と、約97%の減収です。これは昨年度のAdjusted Cash Receiptsである $587 million と比べても少なくない金額です。

引用元:Royalty Pharma

Royalty Pharma にはロイヤルティ収入が途切れるというリスクがあり、今期も例外ではありませんでした。

為替変動

2つ目の影響は為替変動です。今年は為替変動が非常に激しく、米国ドルの視点から見ると外貨の価値が大きく下がった年でした。

この影響は非常に大きく、AmazonやAlphabet などの大企業も大きくマイナスの影響を受けています。

Royalty Pharma も例外ではなく、今期は約-3%~-4% の減収になったと試算されています。

2021年度の第3四半期にあった臨時収入($37 million)

実は2021年度の第3四半期には$37 million の臨時収入がありました。

Royalty Pharma は “Soliqua” という糖尿病治療薬のロイヤルティを持っていて、一時金という形で $37 million を2021年度の第3四半期に受け取っていました。この収入は一度限りであり、2022年度の第3四半期には発生しませんでした。

悪影響下でも成長できるビジネスモデル

今回、パテント切れ、為替変動、2021年度の臨時収入の影響という3つのネガティブな要素がありましたが、それでもRoyalty Pharma は売上高(Adjusted Cash Receipts) と純利益 (Adjusted Cash Flow) を伸ばすことができました。

製薬業界の中でも特に優良な薬の寄せ集めであること、リスクを分散していること、そして今後製薬業界における研究開発費が増加するという追い風があることが、このRoyalty Pharma という会社の強さにつながっていると思われます。

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あきふね
ハリーポッターの世界にあこがれた高校生が、大学時代と初期研修後にイギリスに留学。 10年以上どうしたら英語が上達できるか考え続け、合計約3年間イギリスに滞在。 ようやく自分なりの回答を見つけ、現在は次の海外進出に向けて準備中。 美容皮膚科医。 イギリス留学、英語について発信するのが何よりの楽しみ。