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こんにちは、あきふねです。
前回はRoyalty Pharma (ロイヤルティ・ファーマ)の新たな試みである Merck との案件について解説しました。今後 Royalty Pharma のビジネスがどの方向に向かっていくのかチェックするのに良い例だったと思います。


しかし今回のこの記事では、あえて少し昔の取引について解説してみたいと思います。
その取引は 2018年に Immunomedics (イミュノメディックス)社との間で行われた、乳がん治療薬の “Trodelvy(トロデルヴィ)” に関するものです。
ここで、2022年第3四半期の決算報告書を覗いてみましょう。

2021年度は9か月間に得られた Trodelvy(トロデルヴィ) のロイヤルティ収入が $8 million であったのに対して、2022年度は9か月間で $17 million となっています。約2倍以上になっていることが分かりますね。
この表からは、Trodelvy という薬は Royalty Pharma のロイヤルティ収入で占める割合としては大きくはありませんが、急成長していることが読み取れます。
今後この Trodelvy の売り上げはどんどんと伸びることが予想されます。しかしそれだけでなく、この薬から得られる収益はほぼ全て利益と考えられることが今回この薬を取り上げるに至った理由です。
今回は治療分野としても、ビジネスとしても非常に面白い取引であった Trodelvy について解説したいと思います!
結論
まずは結論です。大きく分けると以下の通りです。
- 革新的な治療薬である
- 既に投資元本は回収済み
- 今後さらに収益が伸びることが大いに期待できる
次のページでは、Trodelvy のすごさを理解する上で必要な、乳がんという病気について簡単に解説します。