ロンドンでの新しい生活にわくわくする一方、どこに住むかを探すのは本当に大変だった。
私は主にインターネットで物件を探したのだが、今回は自分で物件を探す場合におすすめのサイトを中心に紹介したいと思う。
自分で賃貸を探す場合
現地の生活に慣れたら、自分で賃貸住宅を探すのも良い。
賃貸住宅はネットで探す方法が一般的だと思う。
ネットで探す場合、
- Rightmove または Zoopla でいわゆる不動産屋に問い合わせる
- Spareroom などでフラットシェアを探す
- Airbnbで交渉する
がある。
その他にも色々な検索サイトがあるのだが、上記で調べてみれば基本事足りるし、それでも希望の住まいが見つからない場合は、他のサイトでも見つからないと思った方が良い。(経験済み)
もし上記サイトで見つけることができなかった場合は、何かしら妥協した方が良いと思う。
(家賃や立地、住居形態など)
個人的には、RightmoveまたはZooplaで物件を探すことをお勧めする。
Spareroomで部屋を探すのも良いし、安い部屋を探すことができると思うが、良い物件、同居人に当たるかどうかは、ギャンブル性が高いと思う。
Rightmove と Zoopla
RightmoveとZooplaはイギリスの不動産扱いで大手のサイト。
個人的には、このどちらかのサイトで賃貸を探すことをお勧めする。
どちらも無料で利用でき、会員登録すると検索結果を保存することができて、とても便利だ。

おすすめとしては、両方のサイトを使って自分の住みたい物件を探すこと。
というのも、片方にしかない物件もあれば、両方のサイトに掲載されている賃貸情報もある。
Rightmove
このサイトのトップページはこんな感じ

①のところに自分の住みたい地域名を入力し、
②の “To rent”をクリックする。
この時に”For sale”の方を選択してしまうと、不動産購入の案内になってしまうため、ものすごい額の物件ばかり検索結果に出てくるので注意。
②の”To rent”をクリックすると次のようなページになる

この③にある”Choose your location”の一覧から、自分が検索したい地域に類似したリストが出てくるため、一番近いものを選択する。

検索地域を指定したら、④の”Price Range”で希望の家賃の範囲(左が最低額、右が最高額。)を選択する。
この数字の単位はイギリスポンドで、PCMは “Per Calendar Month”の事で、1か月ごとの家賃を意味する。
もう一つ別の単位でpwがあるが、これは”Per Week”のことで、1週間毎の値段となる。
pwとPCMの関係として、pwの値段を4倍しても、PCMの値段にはならず、PCM=pw×4.3位になることが多いので注意。
⑤の”No of bedrooms”は物件にある寝室の数を意味する。
この選択しにある”studio”は日本でいう1Rアパートとほぼ同じ意味。
なので、一つの部屋にベッドと小さなキッチンが一緒になっているタイプの部屋だ。
“1 bed room flat”は、寝室とキッチンが別になっているため、料理をしても、その匂いがベッドに付く心配がない。
⑥の”property type”はどんな種類の物件か選ぶのだが、最初はとりあえず”any”を選んでおけばいいと思う。
“Houses”は一軒家、”Flats/Apartments”は家やアパートの一室、”Bungalows”は平屋建ての意味だが、検索結果を見て、好きな物件を選べばよいと思う。
画像上にある”Search radius”(検索範囲)や、”Add to site”(いつサイトに登録されたか)はとりあえず設定しなくても良いし、希望があれば設定すればよいと思う。
⑥まで登録が終われば、⑦”Find Properties”をクリックして、物件を検索する。
そして、検索結果はこちら

入力した検索に一致する物件のリストが一覧となって閲覧できる。
ここで、下の画像にある”Sort”(分類)をクリックして条件を変更すると、物件の順番を並び替えることができる。

例えば、”Lowest Price”(安い順に)を選択すると、

上から上から順番に安い物件から表示される。
実は地図上で物件を表示させる方法もあり、
下の画像にある”Map”(地図)を選択すると地図上に物件を表示させることができる。

このMap機能はとても便利で、駅から近い物件を探したり、どこに物件があるかを把握するのに役立つ。

オレンジと白色点がそれぞれ物件を表している。
それぞれの点をクリックすると、

左の枠に物件の写真や、家賃、簡単な説明が表示される。
ここで、赤枠で囲われた”See full property details”をクリックすると、さらに詳しい情報を見ることができる。



ここで説明を読んでみて、家賃や寝室の数、浴室の数などが気に入ったら、不動産屋に連絡することができる。

画面の右側に出てくる”Request Details”をクリックすると以下のページに移動する。

ここの”I would like”のところで、もっと情報が欲しい場合は”More details”を、実際に下見をしてみたい場合は”To view a property”を選択する。
そして、自分の名前、電話番号、メールアドレス、住所を入力する。
“Your message”のところに、希望する予算やいつ下見をしたいか記入しても良いが、必須ではない。

記入が終わって。”Send Email to ~”のところをクリックすると、不動産屋に情報が伝達される。
そして、数日すると不動産屋から電話またはメールで折り返し連絡が来て、下見の日程調整をする運びとなる。

以上で基本的な物件の探しと、下見依頼は上記で十分だが、検索の際に追加で設定すると、自分好みの物件をより効率的に検索できる。
例えば、検索結果一覧の上の方にある”Property Type”というものをクリックすると、
- どんなタイプの物件を探したいか
- 家具付きかどうか
を設定することができる。

“Furnished type”は家具が付いているかどうかの選択項目で、
”Furnished”は家具付き、”Unfurnished”は家具なしの物件だ。
よほど自分の家具を現地で全て揃えたいという希望がなければ、”Furnished”を選択することをお勧めする。
また、右にある”Filters”を選択すると、庭や駐車場のある物件を探したいという希望や、
”他の人と一緒に住むのは嫌だ”、”学生寮は嫌だ”という希望も反映させることができる。

希望する条件を選んで、右下の”Done”をクリックすれば、自分に合った検索結果を表示することができる。
また、地図上に表示する方法だが、検索範囲を変更することも可能だ。
地図表示の画面右上に”Draw search”というボタンがあるのでクリックすると、下の図の画面に移動する。

白い□で囲われている範囲があるが、この□をクリックしたまま移動させると、選択範囲を自由に設定することができる。
選択し終わり、右上にある”View Properties”をクリックすると、希望した範囲で物件を検索することが可能である。
Zoopla

使い方は基本的にRightmoveと同じだが、個人的にはZooplaの方が使いやすいと思う。
掲載されている物件は同じものがほとんどだが、まれに片方にのみ掲載されている優良物件もあるので、RightmoveとZoopla両方で検索することをお勧めする。
Zooplaのトップページを開くと、こんな感じ

ここで、賃貸を探す場合は、”To rent”を選択する。
そして、Rightmoveの時と同様に、検索したい地域、値段設定、ベッドの数を選択して、”Search”ボタンを押せば物件を検索できる。
ただ、Rightmoveと違う点は、”Advanced search options”があるところだ。

このタブをクリックすると、

家賃の表示方法(”Price”でPCMかpwかを選択)や、家具付か否か(“Furniture”で”Furnished”か”Unfurnished”を選択)を選択できる。
非常に便利な機能なのだが、上記のように設定して検索しても、条件に適合しない物件も検索結果に出てくる可能性があるため、実際に契約する際は皆さん自身で再度物件情報を確認して頂きたい。
上記設定を押せて”Search”をクリックすると、検索結果が出てくるのだが、
検索結果一覧の上の方にある、”Filters”という項目でさらに検索条件を設定することができる。

この”Filters”はすごく便利で、”Letting type”の中に”Bills included”という項目を選択できる。
自分が2つ目の賃貸を探した時はこの項目を使って実際に検索した。

この”Bills included”というのは、家賃の中に水道代やガス、電気などが含まれているという意味。
ただし、物件によっては全て含まれるもの(水道、ガス、電気、TVライセンス、Council Tax、インターネット)や、水道とガスだけ含まれていて、他は自腹という物件もあるので、事前にチェックが必要だ。
自分が契約した物件は”All bills included”で立地も良し、値段も破格的で即決して契約したのだが、
インターネットが使い物にならない、洗濯機がない、真冬にガスが止まって温水シャワーを1週間浴びれなかったなど問題もあった
ため注意が必要だ。
検索結果は画像付きで一覧が表示され、

気になる物件の写真をクリックすると、詳細情報のページに移動する。


この詳細ページにある”Email agent”をクリックすると、Rightmoveと同様で、不動産屋に連絡をとることができる。

自分の名前や連絡先を記入し、

下見を希望したければ、”Request a viewing”にチェックを入れて、
“Send enquiry”のボタンを押せば連絡完了だ。
また、検索結果一覧のところで、地図表示にすることももちろん可能で、
“Map view”を押せば表示ができる。

ここで、”Edit areas”を選択すれば

検索したい範囲を変えることができるし、

“Draw from scratch”を選べば

自分で囲った範囲で物件を検索できてとても便利だ。


そして、検索して出てきた紫色のロゴをクリックすれば、物件の写真と簡単な情報を見ることができる。

最後に、個人的にZooplaがすごく好きな理由として、駅などを地図上に表示できる点があげられる。
これはRightmoveにはない機能なので、まだ土地勘がない段階で新しい物件を探す時に非常に約にたった。
地図表示した時に左に出てくる一覧があるのだが、この中から自分が表示させたいものを選ぶと、地図上に表示させてくれる。

たとえばこの地域にある駅や地下鉄路線を表示させたければ

“Transport”にチェックを入れるだけで、地下鉄の駅や、その路線が表示される。
自分の好きな物件も選びつつ、通勤や通学に便利な場所を視覚的に確認できるため非常に役立った。
そして、実際に下見したい物件を見つけ、お問い合わせフォームを入力すると、不動産屋からメールが届く。

上のスクリーンショットは実際に私に送られてきたメールで、この後この部屋の賃貸契約を結び、この部屋で実際に5か月間生活した。
個人的には、このRightmoveとZooplaさえ使えば物件を見つけれると思うし、不動産屋を仲介することで、トラブルが起きた時に安心だ。
実際にロンドンに住んで感じたのは、自分に非がないトラブルが何度もあったし、その時に相談することのできた不動産屋の存在は非常にありがたかった。
なので、ロンドンで賃貸を探している人は、まずこの2つのサイトで頑張って賃貸を探すことをお勧めする。
Spareroomなどのフラットシェアサービスを利用する
上記のRightmoveとZooplaだけで十分なのだが、もっと安く賃貸を探したいという希望が強い場合は、Spareroomなどのフラットシェアサービスを試してみてもいいと思う。
個人的な感覚としては、フラットシェアサービスに掲載されている物件の方が、家賃が安く抑えられている気がする。
というのも、会社ではなく、個人が物件掲載している場合が多いからだ。
Spareroom
Spareroomを例にとってみると、こちらがホームページトップ。

赤く囲われた枠内に、探したい地域を入力し、”Search”をクリックすると、物件一覧が表示される。

Spareroomの場合は、詳細な条件を設定をする場所が左側にある。

この”Filters”では、希望家賃や入居日だけではなく、喫煙、禁煙の好みや職業も条件に入れることができる。

自分の希望する条件で検索して出てきた物件をクリックすると、詳細を閲覧することができる。

物件の詳細ページでは、物件の詳細を見ることができるだけでなく、物件を掲載した本人に連絡を送ることができる。
メールで連絡を送ることもできるし、電話番号の記載があれば、直接電話をかけることができる。

そして、Spareroomの特徴というのは、どんなFlatmate達が住んでいるか、また、どんな人を求めているか、事前に条件を知ることができるところだ。
現在の入居者の年齢層や国籍、性別の記載があり、喫煙者可かどうか、年齢は何歳までであれば可かもしることができる。
個人的にフラットシェアサービスをお勧めしない理由
海外ドラマみたいに、何人かで同じ家に住んで、わいわいした生活をしてみたいという人は一度フラットシェアサービスを検討してもいいかもしれないし、イギリスの文化を知るという意味で試してみるのもいいかもしれない。
ただ、フラットシェアに関しては、仲の良い人や価値観の合う人を選んで行うことを強くお勧めする。
また、検索するメディアとして、フラットシェアサービスのサイトを個人的にはあまりお勧めしない。
自分もSpareroomを使って何件か問い合わせをしたのだが、
問い合わせの連絡をしても、返事が返ってこない
下見の予約まで取って、家の近くまで出向いたのに連絡が突然途絶えてしまった
ということを経験した。
というのも、物件を出している多くは個人であり、管理が超テキトーな物件が含まれているのだ。
また、契約を結ぶ際も個人間での契約となった場合、何かトラブルがあった際は相談できる第三者がいない。
そしてイギリスの家は日本と違って、トラブルが起こる可能性が非常に高い。
というのも、設備そのものがクオリティーが低い場合もあるのだが、家そのものが老朽化していることが多いのだ。
特にフラットシェアを行う場合、起こったトラブルに関して入居者の誰の責任になるのか、場合によっては英語で抗議する必要が出てくる。
英語にかなりの自信があって、何かあったら全部自分で解決できるという自信がある人は別だが、まだ英語に少しでも不安がある人やイギリスの文化についてまだ良く分かっていない人にとっては、Spareroomなどの媒体で賃貸契約を結ぶことは非常にリスクが高い。
なので、少し家賃は高くても、不動産屋に仲介手数料を払ったとしても、RightmoveやZooplaで物件を探して、トラブル時に介入してもらえる第三者がいるという安心を手に入れた方が良いと思う。
Airbnbで物件を探す
この方法は一般的ではないと思うのだが、とある日本人が実際に行った方法だ。
旅行に行く時に滞在先を探す感覚で物件を探し、ホストに直接交渉する方法だ。
半年以上など、長期間にわたり滞在する約束をする代わりに、1か月ごとの家賃を引き下げてもらう方法だ。
友人はこの方法で、通常であれば£1500/月以上はするであろう街中の1bed flat(自分専用のキッチン、風呂、寝室付き)を£950/月程度で借りていた。
これは運と自分の交渉力が直に試される方法だが、一度試してみる価値はあるかもしれない。
物件探しは難しい
個人的には、住居探しはかなり疲れるし、RightmoveとZooplaを使って1か月探し続けても全部希望通りの物件を見つけることは、ほぼ不可能だと思う。
その理由は家賃が高すぎるという点に尽きるのだが、だからこそ日々の暮らしを工夫したり、ひと段落生活水準を下げた生き方を楽しむ機会でもある。
無理に”パーフェクト”な物件を探すことに時間を割くより、自分の妥協できる条件をいくつか挙げて、それに当てはまる物件を選んだ方が、有意義なワーホリ生活を過ごせると思う。
まとめ
- おすすめなのはRightmoveとZooplaの両方を使うこと
- Zooplaの方が個人的には使いやすい
- フラットシェアサービスは安いがハードルが高い
- Airbnbで掘り出し物が見つかるかもしれない
- パーフェクトな物件はない。妥協が必要