洋書

過去完了形を洋書で学ぶ

私は月に1回程度、英語のオンラインレッスンを受けている。

そこでよく指摘されるのが、「過去の話をするときに、文法を間違える」点だ。

文法を理屈としては理解しているつもりであるのだが、”She`d already eaten dinner when I visited her.”のような過去完了形を使った文章が、会話においては意識しないととっさに出てこないのだ。

どうしても、”She ate dinner when I visited her.”と言ってしまいがちになる。

この

  1. “She`d already eaten dinner when I visited her.”
  2. “She ate dinner when I visited her.”

は、それぞれ表している内容が全く異なる。

この過去完了形を学ぶにおいて、最近再び読み始めた、”HARRY POTTER AND THE ORDER OF THE PHOENIX” がとても便利だと思ったので、記録したいと思う。

過去完了形と過去形の違い

過去完了形と過去形の2つについて、詳しい解説は文法書を参照頂きたいが、どちらも過去のことを話している点は同じである。

過去完了形は “She had already eaten dinner.”のように、”主語 + had + 過去分詞” という型を取る。

過去形は “主語 + 過去形”という型になる。

では、何が違うかというと、簡単に言えば、「過去完了形で表現される動作がおこった後に、過去形の動作が起こる」という点が違う。

この違いがあるのは頭ではわかっていても、とっさに英語を話そうとした時になかなか使い分けるのが難しい。

というのも、まだ頭でわかっているだけで、条件反射的に使いこなせるほど意識して場数を踏んでいないからだ。

過去形だけで話すのも不可能ではない。

たとえば、”She ate dinner. and then I visited her.” でも同じ意味にできるが、”She had eaten dinner when I visited her.” とすると、一つの文でいくつもの情報をスムーズに伝えることができる。

過去形と過去完了形は、ともに過去のことを話しているという点では同じであっても、表現したいニュアンスが違うのだ。

そのニュアンスの違いを身に着けるのにとても良い教材だと思ったのが、”HARRY POTTER AND THE ORDER OF THE PHOENIX” だ。

なぜ “HARRY POTTER AND THE ORDER OF THE PHOENIX”

なぜこの本を私は使うことにしたかと言うと、ただ単にたまたま手元にあったからという理由が一つだ。

そしてもう一つ、この本では、過去完了形を使った表現が大量に出てくるからだ。

この本は、基本的に過去形で物事が説明されている。

登場人物同士の会話でこそ、動詞の現在形が使われているが、物事の描写に関しては、過去形が用いられている。

そして、2つの事柄を1つの文にまとめる時や、既に起こったことを話す時は過去完了形が大量に使われている。

今まで英字新聞を読んだり、Penguin booksのビジネス書を読んだりはしてきたが、これらと比較すると、このHarry Potter の本は過去完了形が出てくる頻度が非常に高い。

この本を読む時は、過去完了形に注目して、その分が持つ意味を味わいながら文法の練習を繰り返したい。

まとめ

  • 過去完了形と過去形はニュアンスの違いがある
  • 過去完了形を学ぶなら、物語のジャンルが良い
ABOUT ME
あきふね
ハリーポッターの世界にあこがれた高校生が、大学時代と初期研修後にイギリスに留学。 10年以上どうしたら英語が上達できるか考え続け、合計約3年間イギリスに滞在。 ようやく自分なりの回答を見つけ、現在は次の海外進出に向けて準備中。 美容皮膚科医。 イギリス留学、英語について発信するのが何よりの楽しみ。