*最終的な投資の決定は皆さんご自身の判断でお願いします。私は資格を持ったファイナンシャルアドバイザーではなく、あくまでも1人の素人投資家です。当サイトの使用及び閲覧は皆さんの自己責任でなされるもので、当ブログは本情報に基づいて被ったいかなる損害についても一切責任を負いません。
こんにちは、あきふねです。
前回はRoyalty Pharma (ロイヤルティ・ファーマ)の新たな試みである Merck との案件についてビジネスの視点から解説しました。

Royalty Pharma の新な試みーMerckとのコラボについてー前編
*最終的な投資の決定は皆さんご自身の判断でお願いします。私は資格を持ったファイナンシャルアドバイザーではなく、あくまでも1人の素人投資...
ビジネスという視点で見ると、Merck との案件は Royalty Pharma が将来性的に期待できる方向に進んでいることを示唆していると感じました。
今回は、この案件に出てくる MK-8189がどんな性質の薬なのか、なぜ Merck はこの薬の開発を続けているのか、開発が成功する見込みはありそうなのか、どんな患者さんをターゲットにしているのか、この統合失調症というマーケットはどれだけおいしい市場なのか等について、現役医師の視点も交えて解説したいと思います。
今回は精神科医の宮内倫也先生著の “ジェネラリストのための向精神病薬の使い方” という本も参考にしながら解説します。
結論
まずは今回の結論です。いくつかポイントがありますが、大きくは下の通りです。
- 統合失調症というのは、症状によって分類された概念である
- MK-8189 は全ての統合失調症に劇的な効果をもたらすものではない
- 副作用軽減がキーポイント
- 体重増加などの副作用を軽減できるメリットが患者さんにある
- Pfizer と武田製薬は既に失敗しているので、競合がいない
- 統合失調症の患者数は非常に多いため、MK-8189 の開発が成功すれば、非常に大きな利益を生み出すことができる
次のページでは、MK-8189 が治療対象にしている統合失調症についてまずは説明します。