2025年には売上高$3.0~3.5 billionに
$1 billionに対して、単利だと15年で”たった”の$164 million の元本増加というビジネスモデルですが、2025年の売上高 (Adjusted Cash Receipts) はどうなっているでしょうか?
こちらの図をご覧ください。
なんと、2025年の売上高 (Adjusted Cash Receipts)予想は、$3.0-3.5 billion ($1= 145円で約4350億円)です。
ちなみに2020年のIPO当時の売上高 (Adjusted Cash Receipts)は$1.8 billionで、さらにさかのぼった2010年の売上高 (Adjusted Cash Receipts)は$0.5 billionでした。
2010年から今現在までに、既にリリカカプセル®やHumira®、HIVフランチャイズなど、多くのロイヤルティを失ってもこの成長率です。
この成長率は期待しすぎなのでしょうか?いえ、個人的には十分信頼できる数字だと思います。
ロイヤルティ収入を
- 既存の部
- 新規獲得のロイヤルティ収入
- 開発中の新薬
- 将来獲得する新規ロイヤルティ収入
の4つに分けて考えてみます。
既存のロイヤルティ収入の増加
まず、現在主な収入源となっている新薬たちとロイヤルティ収入が今後も増加することが予想できます。
HIVフランチャイズを失ったり、糖尿病治療薬のJanuvia/Janumetを失っても、その他の新薬たちがそれをカバーしてくれます。一番の戦力となっているCystic fibrosis Franchise (Trikafta®等) も今後さらに収益が増加することがほぼ確実と思って良いでしょう。
近い将来では、これらのロイヤルティ収入が大きく崩れることはなさそうです。
結果、2025年には年間で$2.0-2.2 billion のロイヤルティ収入が得られそうです。
新規獲得のロイヤルティ収入の成長
次に新しく獲得したロイヤルティ収入についてみてみましょう。
はい、間違いではありません。これらのロイヤルティ収入は年率70%で増加することが見込まれています!
そうすると、2025年には$350-450 million の収入を得られる予定です。
この中には先日解説した”Nurtec ODT” も含まれています。
次のページで開発中の新薬導入、将来獲得する新規ロイヤルティについて解説します。