YMS

銀行口座の開き方ー実践編ー

自分がYMSでイギリスに到着して出会った最初の難関が銀行口座を開くということだった。

銀行口座なんて当たり前に開けると思っていた自分が甘かったのだが、実はとても大変な作業であることに後々気が付いた。

MonzoやStarling Bankなどのネット銀行はありがたいことに非常に簡単に口座開設が可能である。

しかし、HSBCやMetro、Barklaysなどの大手銀行の銀行口座は依然として口座開設が難しいの現状だ。

今回は大手銀行で確実に口座開設をするために必要な手続きや注意点、そして、大手銀行がダメでもネット銀行の口座は簡単に開設できることについて解説したい。

銀行口座が開設できない衝撃

イギリスで長期に渡り生活するためには、まとまった資金が必要になるが、その資金を管理するには銀行口座が必要になる。

ただ、ここに盲点が潜んでいて、注意する必要がある。

そう、我々YMSの日本人は銀行口座が開設できない可能性が高いのだ。

実際、自分はロンドンで銀行口座を開設できるまでに、私は約半年かかった。

自分の場合、研修医の時にためた貯蓄は日本の銀行口座に貯めていた。

必要最低限の現金はイギリスにもってきたものの、貯蓄の大半はイギリスで銀行口座を開設してから、海外送金にて送る予定だった。

なので、銀行口座をいち早く開設して、イギリスでの生活に補充しなければ、生活すらままならない状態。

因みに、イギリスの大手銀行( HSBCやMetro、Barklays など)で新しく銀行口座を開設するためには、2つの書類が必要となる。

  1. パスポートなどの本人確認書類
  2. 住所を証明する書類

この2つのうち、非常に厄介なのが、

住所を証明する書類だ。

語学学校と大学留学の違い

私が2012年リーズ大学に留学した時は簡単に銀行口座を開設できた。

というのも大学という組織が信頼できる団体であるため、大学が発行する書類に自分の住所が記載されていれば、住所証明書としての効力を持つのである。

ところが、これが語学学校となると、非常に怪しい。

自分の場合は、ロンドンにある語学学校にホームステイ先を探してもらったため、学校が発行した請求書にホームステイ先の住所がしっかりと記載されていた。

にもかかわらず、この書類を受け付けてくれる銀行を見つけることができなかったのだ。

まず最初にBarclaysに銀行口座を開設したい旨を伝え、来店予約をした。

そして、自分のパスポートと語学学校の書類を見せたのだが、口座開設を拒否されてしまった。

担当の人が何やらパソコンの画面上で学校の名前がずらりと並んだリストを眺めて、

”この語学学校は我々のシステムに載っていないから、この学校から発行される書類を受け付けることはできない”

と言われてしまった。

どうにかして口座を開きたいと粘ったのだが、全くダメだった。

”他には、水道やガス、電気とかの請求書でもよい”

と言われたが、ホームステイしているだけなのでそんなものもっていない。

”NI numberの書類でもよい”

と言われても、渡英して間もない自分にはそれが何を意味するのかすら分からなかった。

”最終手段として、あなたがホームステイ先に滞在していることを認める手紙を、ホストファミリーが手書きで書いてくれたら、認められるかもしれない”

と言われ、ホームステイ先に戻り、ホストファミリーにお願いしてみた。

しかし、

”それは違法行為だからできない”

と言われてしまって、それ以上交渉することができなかった。

何がどう違法なのか、なぜダメなのか良く分からないけど、ダメなものはダメなのだ。

他の銀行ならと思ってLloydsやHSBC UKも試してみたが、どれもダメだった。

結局、手持ちの現金のみで生活する日々がしばらく続くこととなり、一日£10以内での生活が始まった。

(イギリスの銀行口座を使った節約術はこちら)

イギリスで節約生活ー家計簿管理ができる最強の銀行口座ー YMSで渡英した2年間、毎日毎日頭の隅にあった心配事がある。 そう、お金の問題だ。 私の場合、渡英する前に約400万円近く...

住所を手に入れるには

住所を手に入れる方法は、自分で部屋を借りることに尽きる。

ただ、ここにもまた落とし穴があって、自分で部屋を借りるだけだと住所証明書として認めてもらえない可能性があるのだ。

結論としては、住所を証明する書類を手に入れたければ、

  • NI numberを取得する
  • 水道、ガスなどの光熱費の請求書を自分で支払う

のどちらかになる。

イギリス、特にロンドンでの賃貸事情は日本のそれとは大きく異なっている。

詳しくは別の記事で解説するが、日本の賃貸と同じようにアパートの一室を借りる方法はもちろん、Flat shareや家の中の一部屋だけ借りるという方法がある。

アパートの一室を借りることができれば何ら問題ないのだが、家賃が恐ろしいほど高い。

とてもワーホリや語学学校にくる20代が借りれる家賃ではない。

そこでFlat shareや家の中の一部屋だけ借りるということになるが、この場合水道光熱費の請求書に自分の名前が記載されないことが多い。

Land Lord(家主)の名前で請求が来たり、そもそも家賃に光熱費が含まれていることが多い。

Kensington で£720/月のall bills included の一部屋を賃貸契約した際、不動産屋から契約書を発行してもらった。

その賃貸契約の契約書には住所がしっかりと記載されていて、契約内容もしっかりと記載されていた。

これさえ銀行に持っていけば住所証明書として受け付けてくれるはずだ。

そう思い Metro bankの支店に行ってみたが、

”この書類は公的な機関が発行したものではないから、認められない”

と、これも拒否されてしまった。

”偽造することが可能であるため。”

とだけ言われ、全く受け付けてくれなかったのだ。

つまりは、

自分で契約書にサインして部屋を借りるだけでは、住所を証明する書類は手に入らないということだ。

新しく契約したこの物件では、all bills included の物件であり光熱費の請求書は発行されないため、住所を証明する書類を手に入れるには、

NI number

を入手する必要が出てきた。

NI number (エヌアイ ナンバー)

NI NumberとはNational Insurance Numberのことで、日本でいうマイナンバーと同じようなもの。

住民一人ひとりに個別の番号が与えられて、税金徴収などに使用される。

イギリスで就労するためにはこの番号を取得する必要があるため、ワーホリで来て、イギリスで働きたい人はいずれ申し込む必要がある。

このNI number、やはりホームステイ先に滞在している間は申し込むことが難しいようだ。

しかし、自分で賃貸契約を結んだ部屋であれば、何ら問題ないのだ。

イギリス政府の Apply for a National Insurance Number というページに申し込み先の電話番号が記載されている。

この電話番号に電話して、NI numberを申し込みたい旨を伝える必要があるのだが、この電話が中々つながらない!

自分の場合、朝一番で電話をかけて、普通に30分くらい経ってもつながらなかったこともある。

営業時間終了30分前から電話をかけ始めて、

“このままお待ちください”とアナウンスが流れ続けていたが、

営業終了時間になった途端に、

“今日の営業は終了しました”

と言って電話が切れたこともある。

さすが、イギリスクオリティーと感心した。

そういったトラブルにもめげず何日間か電話をかけつづけたある日、

突如として電話が受付につながった。

名前や生年月日、電話番号、そして住所を聞かれ、

電話越しで相手に伝える。

すると、

”何日かしたら、インタビューの場所と時間が記載された手紙が届くのでインタビューを受けに来てください”

と案内があり、通話は終了。

後日、こんな感じの封筒に入った手紙が到着する。

ここに自分の住所と名前が記載されている。

ただ、この時点では正式な書類ではなくて、銀行にもっていっても受け付けてもらえない。(実際にMetro bankに持っていったが、ダメだった)

しかも電話越しでの対応だから、私の名前が間違えて記録されていた。

ただ、ここで名前が間違っていても全く問題ない。

再びNI Numberの管理局に問い合わせてみたところ、

”インタビューの時に正しいつづりや表記に変更するし、今届いたのはただの通知書なので関係ない”とのことだった。

その後指定された施設に行き、簡単なインタビュー(名前と生年月日、なんでNI Numberが欲しいのか)があって、受付は終了。

しばらくしてこんな書類が到着したら申し込み完了。

一番上の白い空白には自分の名前と住所が、

真ん中の赤ペンのキャップで隠れている部分に自分のNI numberが記載されている。

試しにこの書類は近くにあるMetro Bankに持って行って口座開設をしてみたところ、

一発で口座開設終了! ワーホリ組に必要な住所証明書は、まさにこの書類のことだと思う。

住所証明書がなくても口座を作る裏ワザ

ここまでさんざん住所証明書の入手方法について述べてきたが、

実はそんなものなくても銀行口座を開設して、

日本から早く、そして安く送金する裏ワザがあるのだ。

  • monzo (銀行口座)
  • Wise (送金サービス)

という2つのサービスに申し込むだけで良い。

ただし、ホストファミリーの家に滞在中に申し込むと、嫌がられる可能性があるので、事前に確認した方が良いと思う。

ただし、既に自分で賃貸を契約している場合はまず問題ないだろう。

Monzo

monzoはまずケータイにアプリをダウンロードして、案内画面に沿って自分の名前や今住んでいる住所を登録する。

すると、

今カードを送り届けています

という案内に画面が変わり、数日待つと

なんと、自宅にキャッシュカード兼デビットカードが届くのだ!

これの何が良いかというと

  • 住所証明書を提出しなくても、カードが自宅に届くことが証明の代わりになる。
  • アプリが非常に使いやすい

という点だ。

キャッシュカードの色は非常にダサいのだが、

アプリ内で口座にあるお金を複数のpotに分けることができ、支出管理がとても楽なのだ。

実在の支店が存在しないところが、普通のメガバンクと違うところだが、

普段使う分には全く問題ないし、とても便利である。

また、月ごとにどのカテゴリーにどれだけ使ったかを記録してくれて、自動で仕分けしてくれるのがありがたい。

TransferWise (Wise)

そしてもう一つおすすめなのが、TransferWise(現在Wiseに改名)という送金サービスだ。

こちらもオンラインで簡単に申し込みでき、申し込みが終了すると、こんなキャッシュカードが届く

これの最大の特徴は、送金手数料がとてつもなく安くて、簡単に素早く送金が完了するところだ。

例えば、2021年08月24日の午後21時20分(為替レート 1£が150.47円)

50万円分をイギリスポンドで送金しても、手数料3193円、

10万円であれば送金手数料690円ですむ。

送金する金額によっては、日本の銀行から一度に大量の資金を送金した方が安い可能性もあるが、

日本の銀行口座に円貨で保有しておき、必要な時に少額送金するのであれば、このTransferWise(Wise)がおすすめである。

まとめ

  • 口座開設には、本人確認書類と、住所を証明する書類が必要
  • 住所を証明する書類には、水道やガスなどの請求書や、NI numberの書類が使える。
  • ワーホリに来た人が一番手に入れやすい書類はNI numberの書類
  • 一番簡単な方法は、monzoとTransferWiseを利用すること。
ABOUT ME
akifune
ハリーポッターの世界にあこがれた高校生が、大学時代と初期研修後にイギリスに留学。 10年以上どうしたら英語が上達できるか考え続け、合計約3年間イギリスに滞在。 ようやく自分なりの回答を見つけ、現在は次の海外進出に向けて準備中。 美容皮膚科医。 イギリス留学、英語について発信するのが何よりの楽しみ。